「シンディさん、好きです!」
冒険者ギルドの受付カウンターで、勇気を振り絞って告白するおじさん・ゲンジ。だが返ってきたのは無情な言葉だった。
「ごめんなさい。私、強い男が好きなの」
その瞬間、ゲンジの心に火がついた。
『ハーレム王の異世界プレス漫遊記』は、孤独死した中年男性が、女神ニケの力によって異世界に転生し、“最強無双のおじさん”として第二の人生を送る物語だ。彼が掲げるモットーは実にシンプル。「好みの女性は必ず嫁にする」。それを真正面から実行していく姿が痛快で、同時にどこか憎めない人間味があふれている。
主人公ゲンジは、俗に言う“動けるバージョンの種付けおじさん”を目指して転生。自らにゲンジと名付け、再び歩み出す。お目付け役として女神ニケが「ひよこのぴのこ」に変えられ、彼とともに旅をするのもユーモラスで、物語に柔らかなコミカルさを添えている。
ストーリーは冒険とラブコメが絶妙に絡み合う。シンディに振られたゲンジが「ならば強さを証明してみせる」と決意し、最強と噂される黒竜討伐に挑む展開は、まさに少年漫画的王道の熱さを持ちながら、大人の余裕とユーモアで包まれている。戦いの場面では圧倒的な力を発揮し、普段は人情味にあふれるおじさんとして描かれるギャップが、キャラクターの魅力を一層際立たせる。
この作品の大きな楽しみの一つは、多種多様な女性キャラクターとの出会いだ。エルフ、獣人、さらには女神にまで手を伸ばし、彼女たちを仲間に、そして嫁にしていく。だがそれは単なる欲望ではなく、ゲンジの根底にある「心優しさ」ゆえ。彼はただ強さや美しさに惹かれるのではなく、その女性が持つ“個性”や“弱さ”を受け止めて愛そうとする。その姿勢がハーレムコメディに温かみを与えている。
また、この作品は“おじさん無双”というジャンルの新境地を切り開いている。若さや美形ではなく、中年男性の人生経験と包容力が武器となり、異世界で無双する。読者は彼の奮闘に笑いながらも、「こんなおじさんなら応援したい」と思わされるだろう。
レビューでは「とにかく笑える!」「おじさんキャラが最高」「ハーレムなのに下品すぎず、むしろ爽快感がある」といった声が多く寄せられており、異世界ラブコメ作品の中でも独自のポジションを築いている。
さらに、電子書籍サイトでは無料試し読みが可能だ。
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どのサイトでもゲンジのおじさんパワーと、ぴのこの愛らしい掛け合いを冒頭から楽しめる。
『ハーレム王の異世界プレス漫遊記』は、強さと優しさを併せ持つ中年主人公が、異世界で爆笑と感動を巻き起こす作品だ。ページをめくるたびに、新しい嫁候補と騒動が現れる。果たしてゲンジは“ハーレム王”としてどこまで突き進むのか――読者は笑いとワクワクを胸に、彼の旅を追いかけずにはいられない。